ワクチン使用判断へ=口蹄疫の感染拡大防止で―農水省(時事通信)

 宮崎県で口蹄(こうてい)疫の被害が拡大している問題で、農林水産相の諮問機関「食料・農業・農村政策審議会」の牛豚等疾病小委員会は18日、追加的な感染拡大防止策として、家畜へのワクチン使用について「検討すべき時期にある」とする見解を示した。ワクチンは感染そのものを完全に防ぐことはできないものの、ウイルスの流行を抑える効果がある。農水省は近く、専門家の意見を踏まえ、ワクチン接種について最終判断する。
 記者会見した小委の寺門誠致・委員長代理(共立製薬取締役)は「ある程度時間を稼ぐという意味でワクチンの使い方はある」と指摘した。小委では、宮崎県の感染状況に関し、川南町を中心とした地域では「現行の対策のみでまん延を防止するのが極めて困難」との認識を示し、新たな対策の検討も求めた。
 感染例が多い一定区域内に限り、発生農場でなくても家畜を全頭殺処分する考え方について、政府内では将来的に踏み切らざるを得ないとする見方もあるが、小委では議論が深まらず、方向性は出なかった。ただ、ワクチン接種を実施した場合、対象となった家畜は一定期間後に殺処分することになり、全頭殺処分に近い対応になるとの意見もある。
 このほか、小委では、ウイルスの拡散防止のため、ネズミやハエ、野生動物にも注意が必要と指摘。現行の防疫措置を評価するため、専門家の委員を現地に派遣することも決めた。 

【関連ニュース】
〔写真特集〕動物の赤ちゃん
口蹄疫にワクチン使用検討を=感染拡大防止で
拡大防止へ全頭殺処分=政府高官が見通し
感染拡大防止策を検討=口蹄疫で専門家委開催
特別交付税で全額措置=口蹄疫、処分家畜への県補償分

日本刀13点、登録美術品に=綱吉、秀吉など所有―文化庁(時事通信)
社民は連立維持を=「辺野古移設は実現できない」―国民新代表(時事通信)
報道適切なら国民も理解=内閣支持率下落に菅副総理(時事通信)
哨戒艦事件で危機管理対応指示=原口総務相(時事通信)
<H2A>金星探査機「あかつき」搭載し発射場へ 種子島(毎日新聞)

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。